明日は【からだを見合う実験室】です。
皆さま、こんばんは。
明日は【からだを見合う実験室】です。
◆【からだを見合う実験室】(ゲスト:大崎晃伸さん)
●日時:2022年10月9日(日)13:30〜16:30
●場所:津市贄崎地区防災コミュニティセンター 2階集会室
●参加費:500円
※参加希望者は、メール、メッセージ、DM、何でも構いませんので、お申し込みください。
当日でも申し込み可能です。ご関心がある方の参加をお待ちしております。
「からだを見合う」のですが、実際のところ、そこに何かが起こる場合、それは、からだに起こっているのか、あるいは、見ている者は、「からだ」を見ているのか、これは、結構謎です。
からだに現れてくるということもあるでしょうし、空間が何か変化するということもあるかもしれません。ともあれ、そこにからだを晒す、晒されるということに変わりはありません。通常、わたしは「間の会」で「あいだ」を重視してはおりますが、「あいだ」とは、見えるものでしょうか?
大崎さんとオンラインで打ち合わせしていた時に、「ダンサーの自意識が感じられると見ていられない」という意見をよく耳にするという話が出ました。これは、両者ともに似たようなことを、よく聞いています。しかしながら、この「自意識」とは何でしょうか。それは、実際に見えるものとして現れるのでしょうか?また、どうして、それが感じられると見ていられないような気になるのでしょうか。これはとても不思議なことだと思います。先日、「ごちゃまぜ 人間の会」で、参加者の方が「笑わせるのは苦手だけれど、笑われるのが好きなんです。」と言ってみえました。それ自体は、そのままでしょうけれど、実際のところ、笑わせるのも難しいですが、笑われたいと思っても、笑われるとは限りません。どう見て欲しいかというのは、なかなか意のままにはならないものです。
当たり前ですが、自分自身から見えているのは他の人で、自分自身の姿は、他の人から見られているのであって、自分自身では見えません。自撮りとか、鏡で見る自分は、それは、映像に過ぎません。
見ると見られるという関係のことを、ずっと探究しているものですから、人が姿を晒しているのを見るのは好きなはずですが、私自身、舞台でダンサーの人の踊りや発表を見る時に、何か言いようもなく全く面白くない時が多々あります。これは何故なのか、とても気になります。ダンサーの力量とかの問題ではないのではないかと思います。恐らく、見る側の方にも、何らかの責任もあるような気がします。その場がどのように出来ているのかということも要因の一つでしょう。日常で出会う人の姿の方が、よほど面白いということが、実際、多々あるのです。この【からだを見合う実験室】では、ただ、何度でもやり直しがきくという意味ではなく、互いに、つまらない、響いてこない、何も見えてこないものは伝え合い、見る者と見られる者の、真剣勝負の共犯関係を作っていきます。実験ですが、これは、そういう本番の舞台だとも言えます。
劇場空間では得られない、見ると見られるが相互に入れ替わって、その間から立ち現れるものを、その場で、心置きなく、探究してみましょう。
ダンサーと名乗っておられる方は、あるいは役者さんもですけれど、何を思って、何を求めて、人前に立っておられるのでしょうか?そうしたことも、とても興味深いことです。
また、人前になど立ちたくないという方も、人に見られているということには変わりがありません。自分の振る舞いとは、どんな風に見えているものなのか、そういうことに関心のある方にも、ぜひ、ご参加いただきたいと思います。
先日、お送りした、第一報と、大崎さんとわたしのプロフィールも再び以下に掲載しておきます。
これは比較的トントンと急に決まった話なのですが、来週の10月9日(日)に、いつも【月々の間の会】を行っている贄崎地区防災コミュニティセンターで、東京から来られるダンサーの大崎晃伸さんと、【からだを見合う実験室】という企画を開催します。もう少し詳しく、またお知らせしますが、第一報をお伝えしたいと思います。なかなかない機会です。ダンサーの方に来ていただくと言っても、何かダンスをしなければならないということではありません。それぞれ、互いに、テーマを決めたり、決めなかったりして、立って、あるいは、座っても、寝転んでもいいですが、一定の時間、動いてみたり、動かなかったり、いたいようにいてみて、そのからだの様子とか、佇まいとか、見てみます。それで、何か感じたこととか、面白かったこととかを伝えあったり、こんなことしてみたらどうだろうかとかと提案してみたり、とにかく、何でも思いついたことをやってみよう、提案してみようという会です。それぞれ、人のどんな様子を面白いと思うのだろうか、人の様子を見る時に、どんなことを見ているのだろうか、そんなことに興味のある人で集まって、色々実験したいと思います。ダンスの経験とか、全く問いませんし、舞台に立つこととか、そういう経験も関係なく、こんなことに興味のある方、からだを動かしてみたい方、何となくピンと来たら、どなたでもご参加可能です。ただ、積極的に、その場に関わってくれる方を募集します。
この日、津市は、津まつりが行われていて、防災センターまでのアクセスもかなり制限されることになります。大崎さんも、多分、12時台とかに、津駅で落ち合って、一緒に車で移動すると思いますので、津駅集合で、乗り合わせて行くのも可能です。自力で来られる方は来ていただいて大丈夫ですが、この実験室は、いつもの間の会と違って、出来れば、3時間通して参加してほしいのと、移動のこともありますので、事前に、参加表明のご連絡をください。参加費も500円ということにします。
大崎さんは、最近も色々と面白そうな作品に出演されています。 以前からこうした場をご一緒したいと思っていましたが、先日もオンラインで打ち合わせをしていて、色々と、人に対する関心や興味や問題意識など非常に語り合える部分が多いと改めて思いました。
大崎さんとわたしは、長年に渡ってツイッターで相互フォローしていて(共にハンドルネーム)、次第にやり取りをするようになり、実際にお会いするに至ったという、なかなかわたしにはあまりない出会い方をしております。そうした経緯も含めて、今回の場はとても楽しみです。
大崎晃伸
ダンサー。
30歳でダンスをはじめる。黒沢美香に師事。これまでに、黒沢、余越保子の作品に出演。場との交感を大事にしつつ、クールで熱いダンスを目指している。芸能の継承に関心があり、自身も能楽を習う。1984年生。東京出身。
西脇秀典(にしわき ひでのり)
間に着目しながら、対話や、集うこと、そこにあることやないことの味わいを探究する場を開いている「間の会」代表。また踊りや舞のような、しかし、そう呼ばれる以前の未だ名付けられない行為と存在の有り様を、折々の様々な場所との間に奉じている。世界という舞台構造の中で、そこに現れてくるものを見、聞き、それらから見られ、聞かれている。
以上の件、すべてお問い合わせ、ご連絡先は、
● メール:aidanokai2015@gmail.com 間の会 西脇秀典です。
2022年10月8日 間の会 西脇秀典
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