『息の跡』上映会と座談会

✳︎本上映会と座談会は無事終了致しました。✳︎

上映会と座談会のご報告は下記リンク先へ

https://aidanokai.amebaownd.com/posts/6987029

映画『息の跡』上映会と小森はるか監督と共に座る座談会



映画『息の跡』を三重県内初上映いたします。

◆日時

2019年9月14日(土)

・一回目上映 11:30〜13:05

・二回目上映 15:00〜16:35

※各回30分前より受付開始

※各回終了後、小森はるか監督によるミニトークがあります。

※映画は、日本語字幕付き、UDcastによる日本語音声ガイドに対応したバリアフリー上映になります。

◆座談会 17:30〜19:30 (別料金:参加費500円)

上映各回後の監督ミニトークの他に、小森はるか監督と共に、観客、主催者で、輪になって、この映画を観て感じたことを、対話形式で分かち合う座談会を企画しました。仙台在住の小森監督と共に映画のことだけでなくフリートークで話し合える貴重な機会です。上映とは別料金になりますが、奮ってご参加ください。

(聞き手 間の会 西脇)

◆場所

津市市民活動センター 会議室 A、B

(津センターパレス 地下1階奥)

◆入場料・参加費

映画各回:1000円(介助者無料)、高校生以下 500円 座談会:500円(介助者無料)

※映画各回定員40名、入替制

※座談会定員20名ほど

※当日受付でお支払いください。

◆問い合わせ・申込み先:間の会(あいだのかい)

aidanokai2015◇gmail.com (◇を@に変えてください)

電話番号はチラシ画像に掲載

※当日参加でも大丈夫ですが、出来れば事前の申し込みをお願いします。

◆バリアフリー上映について

UDcastによる日本語音声ガイドを聞くには、アプリ「UDcast」に対応したスマートフォン、タブレット、アンドロイド端末などと、イヤフォンが必要です。

日本語音声ガイドとは、登場人物の動きや風景などを音声で解説したものです。

『UDcast』の詳しい説明、及び動作確認は 「UDcast公式サイト」をご参照ください。→:http://udcast.net

音声ガイドはご自身のスマートフォン、タブレット、アンドロイド端末に、「UDcast」というアプリと、『息の跡』の音声解説をダウンロード(無料)していただければ、上映に合わせて聞くことができます。イヤフォンはご持参ください。

※一部Android端末には『UDCast』アプリに未対応の機種がありますので、事前に動作確認をお願いします。

また、スマートフォンなどをお持ちでない方で、日本語音声ガイドをご希望の方は、8月31日までにお問い合わせ、ご相談ください。FM電波などで音声を送信する方法もあるようですので、聞ける方法を検討したいと思います。

※9月11日更新:
UDcastへの対応にご協力を申し出てくださった方から、スマートフォンを貸し出していただけることになりました。スマートフォンをお持ちでない方に、最大で5台ほど、スマートフォンを貸し出し致します。
使用方法についても、当日、分からないことがあったらお尋ねください。

少人数、低予算で運営しており、現在のところ、監督ミニトークおよび、座談会には、情報保障を準備出来ておりません。※この、監督ミニトークの部分の情報保障が準備いないことは、チラシには記載漏れでした。申し訳ありません。

※8月27日更新:

監督ミニトーク、及び座談会に要約筆記(ノートテイク)がつくことになりました。
必要な方は人数を把握したいので、事前にご連絡いただけるとありがたいです。
派遣は決まっております。
手話通訳も現在、依頼、調整中です。

※8月29日更新:
手話通訳の手配が出来ました。
監督ミニトーク、及び座談会には、要約筆記(ノートテイク)と手話通訳がつきます。
上映各回開始30分後、座談会開始30後までに利用者がいらっしゃらない場合は、要約筆記、手話通訳共に中止させていただきます。

★新たに手配できました、要約筆記、手話通訳、スマートフォン貸し出しについては、チラシには反映出来ていません。ここの情報が最新情報となります。

た、託児サービスなどは、現時点では対応できておりません。

その他、参加しにくい事情のある方、事前に知っておいて欲しいことがある方、何らかの配慮が必要な方、その他映画上映時以外の情報保障をご希望の方も8月31日までにご相談ください。

出来るだけ、参加したい方にご参加いただけるよう、一緒に考えていきたいと思います。

申し込みフォームはこちら>https://forms.gle/ZhrVZRgZpnxCxkMHA

映画『息の跡』公式サイト

http://ikinoato.com

UDcast公式サイト

http://udcast.net

津市市民活動センター アクセス(津市市民活動センターのサイト)

https://tsusimin.jimdo.com/連絡先-アクセス/

いまは、もういない誰かへ、まだいない誰かのために

 岩手県陸前高田市。荒涼とした大地に、ぽつんとたたずむ一軒の種苗店「佐藤たね屋」。津波で自宅兼店舗を流された佐藤貞一さんは、その跡地に自力でプレハブを建て、営業を再開した。なにやらあやしげな手描きの看板に、瓦礫でつくった苗木のカート、山の落ち葉や鶏糞をまぜた苗床の土。水は、手掘りした井戸からポンプで汲みあげる。

 いっぽうで佐藤さんは、みずからの体験を独習した英語で綴り、自費出版していた。タイトルは「The Seed of Hope in the Heart」。その一節を朗々と読みあげる佐藤さんの声は、まるで壮大なファンタジー映画の語り部のように響く。さらに中国語やスペイン語での執筆にも挑戦する姿は、ロビンソン・クルーソーのようにも、ドン・キホーテのようにもみえる。彼は、なぜ不自由な外国語で書き続けるのか? そこには何が書かれているのだろうか?

ふわりとした、けれど、確かなまなざし
まるで、生まれたばかりの映画のように

 監督は、映像作家の小森はるか(『the place named』、『波のした、土のうえ』※瀬尾夏美との共同制作)。震災のあと、画家で作家の瀬尾夏美とともに東京をはなれ、陸前高田でくらしはじめた彼女は、刻一刻とかわる町の風景と、そこで出会った人びとの営みを記録してきた。失ったものと残されたもの。かつてあったものと、これから消えてゆくもの。記憶と記録のあわい。そのかすかな痕跡とぬくもりを彼女はうつしだしていく。あの大きな出来事のあとで、映画に何ができたのか。そのひとつの答えがここにある。


✴︎監督メッセージ✴︎


2011年に起きた震災の後、大学の同級生である瀬尾夏美とともにボランティアとして訪れたことをきっかけに、縁もゆかりもなかった東北の地へ毎月通うようになりました。沿岸地域を往復する中で出会った人々の言葉に後押しされて、ビデオカメラを手にしていたわたしは、記録する者としてこの土地と、人々に関わりたいという思いを持ち始めました。2012年の春、瀬尾とふたりで岩手県陸前高田市のとなり町に引っ越しました。

まだ移り住んで間もない頃、英語で手記を綴っている人がいると地元の方が教えてくださり、佐藤貞一さんと出会いました。あたりには建物一つない津波を受けたこの場所で、毎日苗を育て、種を売り、前向きな振る舞いで営業を続けている。店に誰もいなくなると、あの日ここで起きたことを、繰り返し考察し、英語で記述し朗読をする。その営みの細部を知りたくて、また佐藤さんの生きる姿から「表現」について考えたくて、翌2013年1月からお願いして記録を始めました。

「佐藤たね屋」には、毎日手をかけることで成長していく野菜の苗や花々があり、窓の外には、津波の跡を緑色に覆った植物たちがありました。そして彼らが震災後のこの地でどうやって生きているかを見続け、手記に書きとどめていました。「緑が萌えると人は勇気づくでしょ。慰められるんだよ。だからたね屋は前向きでいられるのかもね。」と佐藤さんは笑っていました。でもこの緑は、たくさんの人が流した涙を吸って芽吹いた命の色だと思うよ、と優しく付け足しました。津波によって失ったものも、まちの人々が抱えた悲しみも、佐藤さんはたね屋の目線で見ることに徹底していました。わたしは、英語で震災の手記を書く人ではなく、「たね屋」としての佐藤さんを記録したいと思うようになりました。

制作を始めた頃から支えてくれた仙台の仲間にも、再編集から一緒に作品のあるべき姿を導き出してくれたスタッフのみなさんにも、いつもあたたかく接してくださる陸前高田のみなさんにも感謝の気持ちでいっぱいです。個人で記録をはじめたときには想像もしなかった映画館という舞台にまで運んでもらえて、恵まれすぎているような気さえしますが、こんな機会がなければ出会えなかった観てくださる方々へ、映画の行く先を託すような気持ちで完成を迎えました。各地の劇場でたくさんの出会いが芽生えることを期待しながら、この作品とともに歩んでいきたいと思います。どうか足をお運びいただければ幸いです。

小森はるか


小森はるか(映像作家)

1989年静岡県生まれ。東京芸術大学大学院美術学部先端芸術表現科修了。映画美学校フィクションコース初等科修了。東日本大震災後、ボランティアで東北を訪れたことをきっかけに瀬尾夏美(画家・作家)とアートユニットとして活動開始。2012年、岩手県陸前高田に移住し、人の暮らしや語り、その佇まいを映像で記録している。2015年、仙台に移居。一般社団法人NOOKに所属。主な作品に「波のした、土のうえ」(2014年/瀬尾夏美と共同制作)、「息の跡」(2016年)、「空に聞く」(2018年)など。


映画『息の跡』

trace of breath

監督・撮影・編集:小森はるか

編集:秦岳志

整音:川上拓也

特別協力:瀬尾夏美

プロデューサー:長倉徳生、秦岳志

助成:文化庁文化芸術振興費補助金

製作:カサマフィルム+小森はるか

配給:東風

2016年/93分/HD/16:9/日本/ドキュメンタリー

「お前はどう生きるのだ?」〜「映画『息の跡』上映会と小森はるか監督と共に座る座談会」に寄せて

西脇秀典(間の会)

(チラシに掲載した文章です。)

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画像版は以下。